2011年 04月 11日

たしか去年の9月頃、ふとテレビをつけるとこのドラマが放映されていた。
途中からであったが、なんとなくと引き込まれ観てしまった。
原作は室生犀星の「火の魚」。
瀬戸内の島で暮らす偏屈な老作家と病に侵された女性編集者との心の交流を描く物語。
老作家を原田芳雄、女性編集者を尾野真千子が演じる。
途中からだったこともあり、その後しばらく忘れてしまっていたが、
最近、なぜだか、ふと、
このドラマをもう一度最初から観たくなり、NHKオンデマンドで観た。
あらためて観ると、すべてがお見事でした。
シナリオやカメラワーク、そして音楽。無駄なセリフもヒトコトもない。
が、観るたびに新しい発見があり、解釈がある。
びっくりしたのが、観終わったあと、2時間30分ぐらいのドラマだと思っていたら
53分なのである。その後何度見ても53分。
画面には出てこない余白のストーリーを自分で勝手に構築しているのか?
短編小説のような不思議なドラマでした。
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by bba_ogawa
| 2011-04-11 16:13
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